行為の痕跡

回転の中心に合わせて土を立ち上げる。瞑想の様に無心になる。私にとって轆轤を引く行為その物が目的になって、出来上がった物はその結果に過ぎなくなっている。ロクロを引き行為自体が楽しく充実感があり、何を作るかではなく、どれだけ気持ちよく土を伸ばせるのかが重要に成っている。

この作品は2022年12月に九州陶磁文化館にて発表した作品です。ロクロを引いた結果として出来た器物を集合体として展示しています。積み重ねてきた行為の象徴として表現しています。

2023.5.22